しまった!

散歩が終わって玄関前で雨が降り出しました。其れはねラッキーなの。
散歩中マスクを忘れているのに気がついて戻るに戻れなく人通りも少なかったのでドキドキしながら手で鼻と口を覆い歩いてました。そしたら前から見覚えのある赤い自転車に乗った、あのいつかのおばさんに会ってしまった。
会ってしまった、それが私の本音だ。
私が左側を自転車に乗っている時の事だ。漕ぎ出したすぐ後で少しふらついていた事は確か。後ろから「危ないじゃない!フラフラと!」と。私は一瞬えっと思った。後ろに人や自転車が無いことを確認して漕ぎ出した。その一瞬に曲がって来て私の後ろに付けたのだから相当スピードが上がっていたのだろう。私の前を捨て台詞のようにそう言って通り過ぎようとした。
「後ろから来る方が気をつけるべきでしょ!」と私が呟くとスピードを増して私がこれから行く方向に曲がり、益々スピードを上げ遠ざかって行った。まるで逃げるように。
目的地は同じスーパーのようで、私はどうぞ会いませんようにと思いながら買い物をした記憶がある。その時のおばさんだ。赤い自転車に赤いスタジャン、どこまで赤が好きなんだろ?
間違いないあのおばさんだ。(私もおばさん。だがこの際棚に上げよう。)
とにかくまずい!と思い反対の方に顔を向けてやり過ごそうとしたら、通り過ぎざま凄い咳払い。気持ち見え見えだった。「マスクしろよ。」 なのだろう。
この間の事も有ったが、今日は私の方が悪い。痛い足を我慢して急ぎ我が家へ。マスクを忘れて外へ出たのは初めてだった。私が悪いし運も悪い。
気まずい空気が辺りを包んでいた·····。

せめてご近所の綺麗な桜を。f:id:mnoko:20210328123011j:plain